当科の紹介

循環器グループ

グループ活動ダイジェスト

【国際学会】
(写真1~2段目)2023年4月、武田先生、山澤先生、白石先生、丸尾先生、小児科専攻医の渡邊先生が欧州小児循環器学会 (Annual Meeting of the Association for European Paediatric and Congenital Cardiology ) で発表してきました。白石先生は大学院での基礎研究テーマでYIAを受賞!

【心臓カテーテル検査】
(写真2~4段目)ひとりひとりの力量にあわせて、段階的に無理なく患者さんを担当してもらう仕組み。一動作が患者さんの生命に直結するため、時に上級医から厳しい指導を受けることもありますが、いつの間にかいろいろなことができるようになっていきます。経カテーテル肺動脈弁専用デバイスを用いた治療も実施しております。

【心臓カテーテルアブレーション】
(写真3段目)難治性の不整脈が生じて困っている患者さん方が、道内各地から集まってきます。先天性心疾患術後の患者さんも多く、その治療には小児循環器医として培ってきた知識が欠かせません。この日は心房性不整脈を引き起こしている原因部位を突き止めて、しっかり焼灼することができました。

【カンファレンス】
(写真3段目)気になる患者さんの状態や検査結果、心カテプランなどについての話し合い。さまざまなバックグラウンドを元に、卒業年次に関係なく各メンバーが多様な意見を交わしあい、患者さんにとっての最善最良の方針を模索します。

【心エコー】
(写真4段目)先天性心疾患を診断するためには不可欠な技術。当グループでは相当マニアックかつシステマティックに学んでいけるので、飛躍的にウデが伸びます。

【基礎研究】
(写真4段目)北海道大学薬学研究院薬剤分子設計学教室で実験中の佐藤先生。共同研究に取り組んでいます。

(写真4段目)2023年春から、北海道大学薬学研究院薬剤分子設計学教室で基礎研究を開始した丸尾先生。白石先生からの指導を受け、細胞回収の方法を学んでいます。

所属メンバー

◆ 武田 充人(准教授)
日本循環器学会(専門医)
同 小児・成人先天性心疾患部会 委員 
日本小児科学会(専門医・学会認定指導医)
同 社会保険委員会 委員
日本小児循環器学会(専門医・評議員・幹事)
  同 編集委員会 委員
  同 研究委員会 委員
日本成人先天性心疾患学会(専門医)
  同 評議員
  同 問題検討委員会 委員
同 JSACHD専門医制度将来計画部会 委員
心筋生検研究会(幹事) 
同 学術企画委員会 委員 
日本小児心筋疾患学会(副会長・幹事)
北海道小児循環器研究会(幹事)
北海道川崎病研究会(世話人)

◆ 山澤 弘州(助教)
日本小児科学会(専門医・学会認定指導医)
同 資格認定委員
日本小児循環器学会(専門医・評議員)
同 利益相反委員会 委員長
同 学会と教育の連携委員会 副委員長
同 ジョイントセッション 委員
同 COVID-19対策特別チーム 委員
日本成人先天性心疾患学会
日本循環器学会
日本心エコー図学会
日本磁気共鳴医学会
日本人類遺伝学会(臨床遺伝専門医)
日本遺伝子診療学会
日本小児保健協会
北海道小児循環器研究会(幹事)
北海道小児保健研究会(幹事)

◆ 永井 礼子(特任助教)
日本小児科学会(専門医・学会認定指導医・出生前コンサルト小児科医)
日本循環器学会(専門医)
    同 ダイバーシティ推進委員会 委員
日本人類遺伝学会(臨床遺伝専門医)
日本小児循環器学会(専門医・評議員)
同 幹事
 同 Associate Editor
 同 研究委員(2021.8月〜2023.7月)
 同 ジョイントセッション委員(2023.8月〜)
日本肺高血圧・肺循環学会(評議員)
日本成人先天性心疾患学会
日本医師会認定産業医

◆ 阿部 二郎(医員)
日本小児科学会(専門医・学会認定指導医)
日本小児循環器学会(専門医)

◆ 佐々木 大輔(医員)
日本小児科学会(専門医・指導医・出生前コンサルタント小児科医)
日本小児循環器学会
日本胎児心臓病学会(胎児心エコー認証医)
北海道胎児心エコー研究会(幹事)

◆ 丸尾 優爾(大学院生)  ※ 留学中:北海道大学大学院薬学研究院薬剤分子設計学教室
日本小児科学会(専門医)

◆ 高畑 明日香(大学院生)  ※ 留学中:北海道大学大学院薬学研究院薬剤分子設計学教室
日本小児科学会(専門医)

◆ 板橋 立紀(大学院生)
日本小児科学会(専門医)

◆ 鈴木 祐人(大学院生)
日本小児科学会(専門医)

診療実績

(2023年)
入院患者数 233人(2022年215人、2021年197人)  
心臓カテーテル検査 149件(2022年141件、2021年 107件)
心臓カテーテル治療 56件(2022年43件、2021年37件)
◯バルーン拡大術22件(末梢性肺動脈狭窄症16 件、肺動脈弁狭窄症5件、大動脈縮窄症 1件)
◯コイル留置術8件(体肺静脈側副血行路5件、体静脈系-左房・肺静脈系側副血行2件、動脈管1件)
○心筋生検 1件
電気生理学検査(EPS)・アブレーション  11例(2022年16例、2021年 15例)
胎児心エコー  75例/120回(2022年 88例/126回、2021年 74例/96回)

診療内容

 北海道の小児循環器診療の中核として、前述の心臓カテーテル検査の他、循環器外科小児グループと協力して年間約100例の手術時における術前術後管理を行っています。成人先天性心疾患の再手術適応例などについても積極的に取り組み、患者さん達の生涯を通じてサポートする循環器診療を実践しています。また、道内の地域医療を支えることも重要な使命と考え、各メンバーが道内関連病院の心臓外来で定期的に勤務しています。

【北大病院心臓外来】
月(午前・午後 佐々木大輔)、火(午後 新患外来担当者)、水(午前 武田/午後 武田、山澤、永井、佐々木)、木(午前・午後 山澤)、木(午後 胎児心エコー外来 佐々木大輔)、金(午前・午後 永井)

【関連病院心臓外来】
北見赤十字病院(武田)、釧路赤十字病院(山澤)、市立千歳市民病院(山澤)、町立中標津病院(武田)、倶知安厚生病院(阿部)、王子総合病院(泉)、江別市立病院(泉)、市立札幌病院(佐々木大輔)、JCHO(永井)、日鋼記念病院(白石)、市立三笠病院(武田)、市立美唄病院(永井)

【学校心電図など】
札幌市(武田・山澤)、江別市(泉)、石狩市(佐々木大輔)、千歳市(山澤)、北海道医師会(武田)、恵庭市(武田)

研究

 北海道大学小児科循環器グループは北海道大学大学院薬学研究院薬剤分子設計学教室と10年以上に渡り、心筋ミトコンドリアに対する薬物送達について共同研究を重ね、ミトコンドリア機能を活性化した心臓由来細胞を開発し、その有効性について動物モデルを用いて実証してきました(Abe J. et al., J Control Release. 2018; Sasaki D. et al. Sci Rep. 2022; Shiraishi M. et al., J Control Release. 2024)。現在は、丸尾先生、高畑先生が同教室に留学し、ミトコンドリア機能を改変した移植細胞を、心疾患を含めた様々な疾患に臨床応用することを目指して、基礎研究を進めています。また、ケンブリッジ大学に留学していた阿部先生が帰国し、研究メンバーに再び加わり、心筋ミトコンドリアに関する研究を継続して行っています。
 肺高血圧症に関しては、臨床・基礎の両面で研究が進んでおります。重症末梢性肺動脈狭窄症症例の解析から重症化の原因となる遺伝子異常を同定することができました(Chida-Nagai A. et al., J Am Heart Assoc. 2024)。この発見は新たな治療戦略の開発につながる可能性を秘めており、臨床応用に向けてさらなる検討を進めております。さらに、肺高血圧症に関する国際共同研究プロジェクトも進行しております。
 その他にも、Child Death Review、心筋症、Duchenne型筋ジストロフィーに関する基礎研究も進めており、各メンバーが意欲的にそれぞれの研究分野を発展させています。なお、大学院在学中に、希望によっては国内臨床留学の機会を得ることもできます(過去の留学実績:東京女子医科大学、福岡こども病院、長野県立こども病院、千葉県こども病院、国立循環器病センター)。
 さらに、心筋症、不整脈、胎児心エコーについての臨床研究も進めているところであり、その他にも多くの大学や研究施設と共にミトコンドリア心筋症や成人先天性心疾患などに関する研究を、AMEDや医師主導治験などの形で実施しています。

業績

【論文(英文)】
(2023年)

1. Takeda A, Ueki M, Abe J, Maeta K, Horiguchi T, Yamazawa H, Izumi G, Chida-Nagai A, Sasaki D, Tsujioka T, Sato I, Shiraishi M, Matsuo M. A case of infantile Barth syndrome with severe heart failure: Importance of splicing variants in the TAZ gene. Mol Genet Genomic Med. 2023 Jul;11(7):e2190. doi: 10.1002/mgg3.2190. Epub 2023 Apr 25. PMID: 37186429; PMCID: PMC10337275.

2. Sato I, Takeda A. Long-term survival case with severe infantile Marfan syndrome: A case report. Pediatr Int. 2023 Jan-Dec;65(1):e15571. doi: 10.1111/ped.15571. PMID: 37459280.

3. Yamaguchi T, Hayashi S, Hayashi D, Matsuyama T, Koitabashi N, Ogiwara K, Noda M, Nakada C, Fujiki S, Furutachi A, Tanabe Y, Yamanaka M, Ishikawa A, Mizukami M, Mizuguchi A, Sugiura K, Sumi M, Yamazawa H, Izawa A, Wada Y, Fujikawa T, Takiguchi Y, Wakui K, Takano K, Nishio SY, Kosho T. Comprehensive genetic screening for vascular Ehlers-Danlos syndrome through an amplification-based next-generation sequencing system. Am J Med Genet A. 2023 Jan;191(1):37-51. doi: 10.1002/ajmg.a.62982. Epub 2022 Oct 3. PMID: 36189931; PMCID: PMC10092364.

4. Chida-Nagai A, Tonoki H, Makita N, Ishiyama H, Ihara M, Maruo Y, Tsujioka T, Sasaki D, Izumi G, Yamazawa H, Kato N, Ito M, Fujimura M, Sasaki O, Takeda A. A Noonan-like pediatric patient with a de novo CBL pathogenic variant and an RNF213 polymorphism p.R4810K presenting with cardiopulmonary arrest due to left main coronary artery ostial atresia. Am J Med Genet A. 2023 Dec;191(12):2837-2842. doi: 10.1002/ajmg.a.63370. Epub 2023 Aug 9. PMID: 37554039.

5. Chida-Nagai A, Masaki N, Maeda K, Sasaki K, Sato H, Muneuchi J, Ochiai Y, Murayama H, Tahara M, Shiono A, Shinozuka A, Kono F, Machida D, Toyooka S, Sugimoto S, Nakamura K, Akagi S, Kondo M, Kasahara S, Kotani Y, Koizumi J, Oda K, Harada M, Nakajima D, Murata A, Nagata H, Yatsunami K, Kobayashi T, Matsunaga Y, Inoue T, Yamagishi H, Nakagawa N, Ohtani K, Yamamoto M, Ito Y, Hokosaki T, Kuwahara Y, Masutani S, Nomura K, Wada T, Sawada H, Abiko M, Takahashi T, Ishikawa Y, Okada S, Naitoh A, Toda T, Ando T, Masuzawa A, Hoshino S, Kawada M, Nomura Y, Ueno K, Ohashi N, Tachibana T, Cao Y, Ueda H, Yanagi S, Koide M, Mitsushita N, Higashi K, Minosaki Y, Hayashi T, Okamoto T, Kuraishi K, Ehara E, Ishida H, Horigome H, Murakami T, Takei K, Ishii T, Harada G, Hirata Y, Maeda J, Tatebe S, Ota C, Hayabuchi Y, Sakazaki H, Sasaki T, Hirono K, Suzuki S, Yasuda M, Takeda A, Sawai M, Miyaji K, Kitagawa A, Nakai Y, Kakimoto N, Agematsu K, Manabe A, Saiki Y. Use of the index of pulmonary vascular disease for predicting long-term outcome of pulmonary arterial hypertension associated with congenital heart disease. Front Cardiovasc Med. 2023 Sep 4;10:1212882. doi: 10.3389/fcvm.2023.1212882. Erratum in: Front Cardiovasc Med. 2024 Feb 01;11:1369831. PMID: 37731527; PMCID: PMC10507182.

6. Maruo Y, Saito Y, Nishino I, Takeda A. Successful treatment of frequent premature ventricular contractions and non-sustained ventricular tachycardia with verapamil and flecainide in RYR1-related myopathy: a case report. Eur Heart J Case Rep. 2023 Oct 13;7(10):ytad509. doi: 10.1093/ehjcr/ytad509. PMID: 37881357; PMCID: PMC10597318.

7. Izumi G, Takeda A, Okamoto T, Shida S, Matsuo H. A case of tachycardia-induced acute kidney injury by renal hypouricemia. J Cardiol Cases. 2023 Nov 10;29(2):59-62. doi: 10.1016/j.jccase.2023.10.009. PMID: 38362583; PMCID: PMC10865112.

8. Abe J, Ueki M, Honjou R, Takeda K, Seto Y, Nakamura Y, Furuse Y, Nakata K, Cho K. The clinical importance of pulmonary gene and protein expression levels in an infant with lethal ABCA3 variants. Pediatr Pulmonol. 2023 Oct;58(10):2956-2959. doi: 10.1002/ppul.26611. Epub 2023 Jul 21. PMID: 37477506.


【論文(和文)】
(2023年)

1. 永井礼子.肺高血圧症の遺伝学的背景に関する最近の話題.日本小児循環器学会雑誌 2023; 39(2): 62‒68

2. 武田充人.ミトコンドリア心筋症.日本臨床 2023年11月号

3. 武田充人.デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)診療の最前線 合併症のケア「心筋症の管理」.Progress in medicine 2023年11月号


【著書】
(2023年)

1. 小児科ベストプラクティス  外来で見つける先天代謝異常症ーシマウマ診断の勧め
中山書店 2023.2.10(編集 窪田 満) 
救急外来で見つけて対応するー時間的余裕のない場合 「心筋障害, 心不全」 
武田 充人

2. 「ミトコンドリア病診療マニュアル2023」診断と治療社
日本ミトコンドリア学会編集 ミトコンドリア病診療マニュアル編集委員会作成
『ミトコンドリア病における全身麻酔と鎮静』 武田 充人
『ミトコンドリア心筋症』
 CQ15 ミトコンドリア心筋症とはどのような疾患ですか? 武田 充人、岡崎 敦子
 CQ16 ミトコンドリア心筋症の症状は? 武田 充人、岡崎 敦子
 CQ17 ミトコンドリア心筋症の診断の進め方は?  武田 充人、山澤 弘州、池田 善彦

3. 「ミトコンドリア心筋症を中心にした代謝と病態の関連」
武田 充人
生体の科学 「代謝」Vol.74 No.5 2023


【国際学会発表】
(2023年)

1. 56th Annual Meeting of the Association for European Pediatric and Congenital Cardiology (AEPC 2023) 2023/4/26-29 Dublin, Ireland
A case of successful lymphatic embolization for refractory PLE after Fontan surgery
Atsuhito Takeda, Daisuke Abo, Hirokuni Yamazawa, Gaku Izumi, Daisuke Sasaki, Ayako Nagai, Takao Tsujioka, Yuji Maruo

2. 56th Annual Meeting of the Association for European Pediatric and Congenital Cardiology (AEPC 2023) 2023/4/26-29 Dublin, Ireland
Significance of cardiac troponin in hypertrophic cardiomyopathy in the young
Yamazawa H, Takeda A, Chida-Nagai A, Sasaki D, Tsujioka T, Maruo Y

3. 56th Annual Meeting of the Association for European Pediatric and Congenital Cardiology (AEPC 2023) 2023/4/26-29 Dublin, Ireland
Young Investigator Award Session
Human cardiosphere-derived cells with activated mitochondria for better myocardial regenerative therapy
Masahiro Shiraishi, Daisuke Sasaki, Atsuhito Takeda, Mitsue Hibino, Hideyoshi Harashima, Yuma Yamada

4. 56th Annual Meeting of the Association for European Pediatric and Congenital Cardiology (AEPC 2023) 2023/4/26-29 Dublin, Ireland
Successful treatment of frequent premature ventricular contractions and ventricular tachycardia with flecainide in a case of RYR1-related myopathy
Yuji Maruo, Atsuhito Takeda

5. 56th Annual Meeting of the Association for European Pediatric and Congenital Cardiology (AEPC 2023) 2023/4/26-29 Dublin, Ireland
Efficacy of cibenzoline for hypertrophic obstructive cardiomyopathy in pediatric patients with RAS/MAPK pathway syndromes
Kota Watanabe, Yuji Maruo, Atsuhito Takeda

6. The 3rd Asia Pacific Adult Congenital Heart Disease Symposium 2023/5/20-21 Taipei
Hepatic Portal Lymphatic Embolization for Refractory Protein-Losing Enteropathy after Fontan Operation
Takao Tsujioka, Atsuhito Takeda, Hirokuni Yamazawa, Gaku Izumi, Ayako Nagai, Daisuke Sasaki, Yuji Maruo (Presenter), Daisuke Abo, Ryo Morita, Keiko Yamamoto, Atsushi Manabe

7. Euromit 2023 2023/6/11-15 Bologna, Italy
Validation of drug delivery and functional activation to mitochondria in skeletal muscle cell
Itsumi Sato, Mitsue Hibino, Daisuke Sasaki, Atsuhito Takeda, Hideyoshi Harashima, Yuma Yamada

8. Euromit 2023 2023/6/11-15 Bologna, Italy
Myocardial regeneration therapy using human cardiosphere-derived cells with activated mitochondria
Masahiro Shiraishi, Daisuke Sasaki, Atsuhito Takeda, Mitsue Hibino, Hideyoshi Harashima, Yuma Yamada

9. 10th Association for European Cardiovascular Pathology (AECVP) Biennial Meeting 2023/9/21-23 Padua, Italy
Role of immunostaining methods in the diagnosis of mitochondrial cardiomyopathy
Atsuhito Takeda, Hirokuni Yamazawa, Ayako Chida-Nagai, Daisuke Sasaki, Asuka Takahata

10. Annual Department of Medicine Research Day 2023, University of Cambridge 2023/9/15  Pembroke College
Inhibiting reverse electron transport at reperfusion with malonate prevents post-MI heart failure
Jiro Abe, Hiran A Prag, Ana Vujic, Mike Murphy, Thomas Krieg


【国内学会・研究会発表】
(2023年)

1. 第7回ミトコンドリア病研究公開フォーラム 2023/2/4 東京
ミトコンドリア研究:「ミトコンドリア心筋症」
武田 充人

2. 日本不整脈心電学会 第15回植込みデバイス関連冬季大会 2023/2/24-25日 仙台
ICD insertion for Emery-Dreifuss Muscular Dystrophy: to insert or not to insert, that is the question
Hirokuni Yamazawa

3. 第21回 日本ミトコンドリア学会年会 2023/3/16-18東京
シンポジウム:オールジャパンで築くミトコンドリア病診療
ミトコンドリア心筋症の診断 update
武田 充人

4. 第50回日本集中治療医学会学術集会 2023/3/2-4 京都
大動脈縮窄・離断症に対する大動脈弓形成手術後気道出血発症のリスク因子
泉 岳、斉藤 仁志、加藤 裕貴、水野谷 和之、糸洲 佑介、西川 直樹、武田 充人、山澤 弘州、加藤 伸康、森本 裕二

5. 第34回東京循環器小児科治療Agora 2023/3/18 東京・ハイブリッド開催
特別講演I「小児期肺高血圧と病理のお話」
永井 礼子

6. 日本薬学会第143年会 2023/3/25-28 札幌
骨格筋細胞ミトコンドリアに対する薬物送達および機能活性化についての検討
佐藤 逸美、山田 勇磨、日比野 光恵、佐々木 大輔、武田 充人、原島 秀吉 

7. 日本薬学会第143年会 2023/3/25-28 札幌
PSJ-CSPSシンポジウム
Validation of drug delivery and functional activation to mitochondria in skeletal muscle cell
Itsumi Sato, Yuma Yamada, Mitsue Hibino, Daisuke Sasaki, Atsuhito Takeda, Hideyoshi Harashima

8. 第126回日本小児科学会学術集会 2023/4/15 東京
高感度トロポニンに潜むpitfall
山澤 弘州

9. 第76回日本酸化ストレス学会学術集会 2023/5/24-25 神戸
学術奨励賞候補講演 抗酸化物質による疾患治療への応用
抗酸化能を有した心筋再生治療用ミトコンドリア活性化ヒト由来心筋前駆細胞の開発
白石真大、佐々木大輔、日比野光恵、武田充人、原島秀吉、山田勇磨

10. 第70回 日本小児保健協会学術集会 2023/6/16-18 川崎市
北海道の小児医療体制を支える広域搬送システムの有用性
武田 充人、真部 淳、北海道航空医療ネットワーク研究会

11. 第8回日本肺高血圧・肺循環学会学術集会2023/6/3-4 神戸
パネルディスカッション「左右短絡心疾患に伴うPHを多方面から考える:小児- 病理・手術適応・PH残存のリスク」
永井礼子

12. 第 7回 北海道胎児心エコー研究会 2023/7/2 札幌
症例検討
佐々木大輔

13. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
教育セミナーBasicコース「二次性心筋症の診断」
武田 充人

14. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
シンポジウム「小児心筋症診療の最先端:小児心筋症における心臓突然死の予防」
山澤 弘州

15. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
宮田賞受賞講演「重症末梢性肺動脈狭窄症の小児例における、新規原因遺伝子の同定と発症機序の解明」
永井 礼子

16. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
シンポジウム「小児の心臓突然死ゼロを目指して:小児肺高血圧症の診療と研究に関わる立場から」
永井 礼子

17. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
シンポジウム「オミックス解析がもたらす小児心血管疾患研究の新たな展開:メタボローム解析を用いたミトコンドリア活性化ヒト心筋前駆細胞移植療法の効果検証」
白石真大、佐々木大輔、日比野光恵、武田充人、原島秀吉、山田勇磨

18. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
AEPC-YIA session: Human cardiosphere-derived cells with activated mitochondria for better myocardial regenerative therapy
Masahiro Shiraishi, Daisuke Sasaki, Atsuhito Takeda, Mitsue Hibino, Hideyoshi Harashima, Yuma Yamada

19. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
左冠動脈口閉鎖症による心肺停止を呈した、RNF213 p.R4810K多型とCBL病的バリアントの両方を有する小児例
永井 礼子

20. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
当院における先天性左冠動脈開口部閉鎖と診断された5症例の臨床経過
佐々木 大輔, 丸尾 優爾, 辻岡 孝郎, 永井 礼子, 泉 岳, 山澤 弘州, 武田 充人

21. 第59回日本小児循環器学会総会・学術集会 2023/7/6-8 横浜
アンギオテンシン変換酵素阻害薬およびβ遮断薬の高用量使用が有効であった乳児の拡張型心筋症4症例の検討
丸尾 優爾、辻岡 孝郎、佐々木 大輔、永井 礼子、泉 岳、山澤 弘州、武田 充人

22. 第39回日本DDS学会学術集会 2023/7/27-28 幕張
骨格筋細胞ミトコンドリアに対する薬物送達および機能活性化についての検討
佐藤 逸美、日比野 光恵、佐々木 大輔、武田 充人、山田 勇磨

23. 第39回日本DDS学会学術集会 2023/7/27-28 幕張
ミトコンドリア活性化幹細胞(MITO cell)を用いた心筋虚血再灌流モデルマウスにおける 細胞移植治療の検証
佐々木 大輔、武田 充人、原島 秀吉、山田 勇磨

24. 第1回UEDICC(診断的および治療的心臓カテーテルのための教育カンファレンス) 2023/9/8-9 福岡
体肺動脈短絡血流による心筋虚血が心不全の原因と考えられた総動脈幹症の一例
丸尾 優爾、高畑 明日香、佐々木 大輔、永井 礼子、山澤 弘州、武田 充人

25. 日本人類遺伝学会第68回大会・Human Genetics Asia 2023 2023/10/11-14 東京
Complex Diseases and Genomic Risk Assessment
Application of genetic testing in heritable connective tissue disorders to disease management
Yamazawa H, Yamada T, Chida-Nagai A, Sato I, Takeda A, Shibata-Ishizaka Y, Sasaki Y, Mukainakano M

26. 日本人類遺伝学会第68回大会・Human Genetics Asia 2023 2023/10/11-14 東京
Cardiac arrest due to left main coronary artery ostial atresia in a patient with Noonan syndrome-like disorder due to CBL pathogenic variant and RNF213 polymorphism p.R4810K (poster)
Chida-Nagai A, Tonoki H, Makita N, Ishiyama H, Ihara M, Maruo Y, Tsujioka T, Sasaki D, Izumi G, Yamazawa H, Kato N, Ito M, Fujimura M, Sasaki O, Takeda A.

27. 日本人類遺伝学会第68回大会・Human Genetics Asia 2023 2023/10/11-14 東京
Long-term survival case with severe infantile Marfan syndrome (poster)
Itsumi Sato, Asuka Takahata, Yuji Maruo, Daisuke Sasaki, Ayako Nagai, Hirokuni Yamazawa, Atsuhito Takeda

28. 第32回日本小児心筋疾患学会・第42回日本小児循環動態研究会 2023/10/28-29 札幌)
拡張型心筋症の診断で加療経過中に組織学的に細胞浸潤を認めた小児例
山澤 弘州, 武田 充人, 鈴木 靖人, 上野 倫彦, 池田 善彦, 大郷 恵子, 坂口 平馬

29. 第32回日本小児心筋疾患学会・第42回日本小児循環動態研究会 2023/10/28-29 札幌)
アンギオテンシン変換酵素阻害薬およびβ遮断薬の高用量使用が有効であった乳児の拡張型心筋症の検討
丸尾優爾、高畑明日香、佐々木大輔、永井礼子、山澤弘州、武田充人

30. 第32回日本小児心筋疾患学会・第42回日本小児循環動態研究会 2023/10/28-29 札幌)
頻回な心室期外収縮と非持続性心室頻拍を合併したRYR1-related myopathyに対してベラパミルとフレカイニドの併用が奏功した一例
丸尾優爾、武田充人

31. 第45回心筋生検研究会学術集会 2023/11/17-18 新潟
シンポジウム4 老化から心臓の病態を考える「心筋の系統発生とエネルギー代謝」
武田 充人

32. 第45回心筋生検研究会学術集会 2023/11/17-18 新潟
免疫染色法を用いたミトコンドリア心筋症診断の有用性
武田 充人、山澤 弘州、佐々木 大輔、永井 礼子、高畑 明日香

33. 第45回心筋生検研究会学術集会 2023/11/17-18 新潟
組織学的検査にて炎症細胞浸潤を認めた拡張型心筋症の小児例
山澤 弘州、武田 充人、鈴木 靖人、上野 倫彦、池田 善彦、大郷 恵子、坂口 平馬

34. 第79回北海道小児循環器研究会 2023/11/11 札幌
僧帽弁閉鎖不全を契機に診断に至った先天性左主冠動脈口閉鎖の一例
板橋 立紀、高畑 明日香、佐々木 大輔、永井 礼子、山澤 弘州、武田 充人

35. 第 130 回日本循環器学会北海道地方会 北海道 ACHD 協議会セミナー 2023/ 11/ 25 札幌
Fontan循環を背景に発症した肝細胞癌の2症例
佐々木大輔、丸尾 優爾, 永井 礼子, 泉 岳, 山澤 弘州, 武田 充人


【賞罰】
(2023年度)

1. Association for European Pediatric and Congenital Cardiology 2023
Best Poster
“Significance of cardiac troponin in hypertrophic cardiomyopathy in the young”
Hirokuni Yamazawa

2. 日本循環器学会 女性研究者奨励賞
永井 礼子

【研究費獲得状況】
(2023年度)

1. 新規治療とガイドライン改訂を見据えた、包括的なミトコンドリア病のエビデンス創出研究
日本医療研究開発機構(AMED)
2023年度〜2025年度
武田 充人(分担)

2. 末梢血単核球ミトコンドリア機能を筋ジストロフィーの重症度評価・治療に応用する
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2021年度〜2023年度
山澤 弘州(研究責任者)

3. 深層学習を活用した多面的病理学的検討による、小児期発症肺高血圧症の病態解明
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2022年度〜2024年度
永井 礼子(研究責任者)、武田 充人(分担)

先天性心疾患を伴う肺高血圧症例の多施設症例登録研究
日本医療研究開発機構(AMED)
2021年度〜2024年度
武田 充人(分担)、永井 礼子(分担)

4. 遺伝学的背景に基づいた、東アジアにおける小児期肺動脈性肺高血圧症の臨床像の解明
日本小児循環器学会 研究課題A
2023年度〜2025年度
永井 礼子(研究代表者)

5. デュシェンヌ型筋ジストロフィーに対するミオスタチンを2重に阻害するアンチセンス核酸薬の開発
日本医療研究開発機構(AMED)
武田 充人(分担)

6. ミトコンドリア遺伝子治療を実現するゲノム編集技術の創出
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(A)
2023年度〜2025年度
武田 充人(分担)、佐々木 大輔(分担)

7. 小児の心筋症におけるミトコンドリア障害と心筋エネルギー代謝に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
2023年度〜2025年度
武田 充人(研究代表者)、佐々木 大輔(分担)

8. Drug delivery systemとdrug repositioningを活用した、肺動脈性肺高血圧症の新たな治療法の創出
川野小児医学奨学財団研究助成(一般枠)
永井 礼子(研究代表者)

学生さん&研修医の先生方へ

 北海道大学小児科循環器グループでは、先天性心疾患や心筋症を中心に診療をしています。自分たちで心エコーを実施して診断し、必要に応じてカテーテルによって病態を把握し、症例に応じてバルーン、ステント、コイルなどを用いたカテーテル治療を行っています。また、心臓血管外科の先生方と連携しながら、小児の心臓手術患者さんの術前・術後の管理も実施しています。循環器グループの診療に携わることで、心疾患の知識、それぞれの心疾患に応じた血行動態、心エコーの技術、カテーテルの手技などについて学ぶことができます。また、循環器グループでは、基礎研究にも力を入れております。循環器グループの大学院生は、2年間、臨床から離れて、ミトコンドリア創薬研究に関わる北海道大学薬学研究院との共同研究プロジェクトに参加し、基礎研究の経験を積むこともできます。このように、当グループでは、臨床・基礎の両面で知識や技術を磨くことができ、その後のキャリアにも役立てることができます。
 小児循環器や当グループの診療・研究に少しでも興味がある学生さん、研修医・専攻医の先生方がおりましたら、ぜひ、ご連絡ください。お待ちしております。

【連絡先】
小児科大学院生 丸尾 優爾  [email protected]
小児科循環器グループチーフ 山澤 弘州 [email protected]
小児科准教授 武田 充人 [email protected]

(文責:丸尾、山澤、武田)